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2006年12月30日 (土)

年の終わりに

 前回お知らせした、日系外国人の派遣社員が派遣先企業への直接雇用をかちとった成果を報告する集会を、12月26日、豊橋市民センターで開催し、組合員をはじめ30名近い方々の参加があり、意義のあるものとなりました。
 集会では、ラポールサービスから解雇されたMさんの裁判をきっかけに、ラポールの派遣社員の直接雇用問題に熱心に取り組んでくれている3人の弁護士さんがそろって参加し、今回の取り組みの意義を報告してくれました。来年はさらに、派遣・請負・臨時社員など、非正規雇用労働者の権利拡大の取り組みに力を入れていこう、と力づけられた集会でした。

 さて、今年は年末まで相談が多く、特に面接での相談を希望する方が目立ちました。職場や仕事に問題があっても、労働組合のある職場はほとんどなく、あっても正社員以外は入れてもらえず、ユニオンへの相談が多く寄せられているのだと思います。
 昨年以上に所得格差が拡大した今年、「ワーキングプア」や「日雇い派遣」といった言葉も広がり、事態の深刻さを表しています。その上政治の流れはそうした状況を解決するどころか拡大させるような方向に向かっていると言わざるをえません。

 私たちは小さな地域の労働組合で、できることも限られているけれど、来年も組合員同士協力し合い、地域の仲間たちとも共通の課題には一緒に取り組んでいきたいと思います。

 まだ組合に参加していない方もよかったら仲間に加わってください。誰でも一人からでも参加できる労働組合ですから。

 それでは皆さん良いお年を!

2006年12月24日 (日)

派遣先による直接雇用

派遣会社で働いていた外国人労働者が、派遣先に直接雇用を求めている問題で、いったん全員(約10名)の直接雇用をする意向を示していた(愛知労働局からの連絡によれば)武蔵精密工業が、一転して3名だけに限って直接雇用をする、という姿勢を明らかにした。12月19日に開催された、ユニオンとの団交の席上でのこと。

派遣問題に取り組む弁護団と共に、愛知労働局に詳細な是正申告を行って、外国人派遣労働者の派遣先による直接雇用に道を開いた、と喜んでいただけに、会社の今回の対応には納得できない。

外国人労働者、特に愛知県で働いている日系外国人労働者(ブラジル、ペルー、フィリピンなど)たちはその大半が派遣会社(偽装請負をしている業務請負会社を含む)に雇用され、雇用や労働条件の面で不利益な取り扱いを受けている。この間社会現象となっている日本の労働市場における非正規雇用の増大の一翼を担っているのが彼らなのだ。

経済のグローバル化により今後も外国人労働力が増大していくだろうことが予想される。特に日本の製造業の中心に位置しているこの愛知県においてその傾向は顕著だ。

私たちユニオンの理念は、性別、年齢、国籍を問わず、働く者同士が共に助け合って、不安定な雇用や低い労働条件、または職場における人権侵害を改善するための活動を行っていくこと。

課題はたくさんあるが、一つひとつの問題に丁寧に取り組んで、その経験を次につなげていきたい。そのためにも今回の問題を真剣に取り組んでいきたいと思う。

この件で、12月26日(火)午後7時から豊橋市民センターでささやかな報告集会を行う。参加できる人は是非足を運んでほしい。

2006年12月12日 (火)

東芝系企業による偽装請負・調停

東芝四日市工場内で、東芝の子会社「ITサービス」で働いていたAさんは、三つの会社が途中に介在した「偽装請負・実質派遣」労働を強いられてきた。会社に改善を求めたが拒否されたため、派遣労働を監督する「愛知労働局職業安定部需給調整事業課」に改善の指導を申し入れた。

ところが、労働局の「指導」により、ITサービスはAさんの仕事を打ち切り、Aさんは雇用を失った。ユニオンはITサービスに交渉を申し入れたが拒否されたため、東芝四日市工場前で抗議活動を行ったところ、ITサービスと途中で介在していた会社が交渉を弁護士に委任して、当該労働者とユニオン相手に調停を申し立ててきた。

今日はその3回目。前回、労働者とユニオンが提示した解決案に対する回答が示されたが、金額的には調停委員も驚くような低額回答である上に、示された「回答書」には、私たちの主張も、労働局から指導を受けたことも忘れたかのような見解が述べられていた。

次回調停は最終的なものになるだろう。会社は不正に不正を重ねるようなことのないよう、年明けには賢明な対応をとるよう、望むばかりだ。

2006年12月 7日 (木)

シーテックと団体交渉

本日は派遣会社シーテックとの第3回団体交渉が開催された。シーテックは最近なにかと話題のクリスタルグループの一員。今回の交渉の当事者は6年間の間に、グループ内5社の会社に所属する(名称変更や合併を含めて)という経過を経て、最終的に雇用をうち切られている。

3回の交渉を経て事実関係は明らかになってきた。あとは納得できる解決ができるか、だ。

今年も残り時間は少なくなってきた。他の未解決事件になんとかめどをつけられればいいのだが。

さて、昨日は「人間ドック」というものを受けた。とはいえ、名古屋市の国民健康保険に入っている人が抽選で受けられる半日程度のものだが、それでも最近あちこちの調子が思わしくないことをいたずらに心配しないように、とやってみた。まとまった結果が出るには数週間かかるらしい。

どうかいい結果が出ますように。(まあ結果を見るまでもなく、もっと運動して身体を活性化するのが一番なんだけどね)

2006年12月 4日 (月)

面接相談の時にはなぜか電話が…

午後3時から面接での相談があった。相談を受ける1時間半ほどの間に4件ほど電話がかかり、そのうち2件が労働相談。2件とも急いでいる様子なので面接を中断し、相談に応じたのだが、相談者を待たせること、電話相談の内容を面接相談者が(聞こうと思えば)聞こえてしまうというプライバシー上のことなど、問題が多い。

狭い狭い事務所だが、せめてプライバシー保護のために仕切などつけられないものか。またそれ以前に騒音がうるさくて電話が聞き取りにくく、声の小さい人になんども「はぁ?」と聞き返さなければならない、という問題もある。

あさって、今日電話をくれた人が面接相談に来る。そのときも同じようなことを感じつつ相談を受けることになるのだろうか。

スタッフ不足に加え、活動スペースの改善についても、いつも悩みの種だ。

ユニオン東海ネットワーク交流会議

今日(12/3)は東海地方のユニオンの仲間が集まって「コミュニティユニオン東海ネットワーク交流会議」を行った。年に1回の会議だが、もう8回目になるんだなあ。

一昨年からは別に「合宿」も行うようになり、この地域のユニオン同士の交流が徐々に深まっているのを実感する。企業に対する交渉や、行政の申し入れ行動も共同で取り組めるようになればなお成果を挙げることができるだろう。

いつもリーダー格のユニオンみえからは多くの示唆を受ける。自分の「殻」に閉じこもりがちの活動を、もっとオープンに大胆に転換していきたいなあ、と思うのだが。

仲間を信頼し、また信頼できる仲間を増やしていくことの大切さを改めて感じた一日でした。

2006年12月 1日 (金)

派遣先への直接雇用

今日は朗報が入った。この間、取り組んできた、製造業で働いている外国人派遣労働者の、派遣先による直接雇用の可能性が出てきた、という連絡だ。

この間偽装請負の問題で、派遣先による直接雇用が新聞等で報道されているが、長年働いている日本人のケースがほとんどだ。外国人労働者の場合は、派遣や請負があまりにも当然になっているので、あえて派遣先での直接雇用を求める動きが少ない。

今回は、派遣元から雇い止めを通告された労働者が、あきらめずに派遣先への直接雇用を求めたことと、労働局に対し行政指導を申し入れたことが重要だ。

愛知県内に数限りなく存在する違法派遣や偽装請負企業で働く労働者が、実際に使用されている派遣先企業への直接雇用を求める動きを、もっと作り出せるかもしれない。

困難な取り組みに献身的に取り組む弁護団(ラポールによるMさん解雇事件にも取り組んでいただいている)に敬意を表したい。

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