テクノクラフトは労働組合に誠実に対応しろ!
★テクノクラフトは労働組合に誠実に対応しろ!
名古屋ふれあいユニオンは、この間技術者派遣等を行っている株式会社テクノクラフト(名古屋市中村区、代表取締役・岡栄次氏)と交渉を行っています。しかしテクノクラフトは全く不誠実な対応に終始しています。私たちはテクノクラフトがユニオンに対して誠実に対応するよう求めます。
●派遣終了を直前まで労働者に知らせず
組合員Fさんはおおよそ10年にわたってテクノクラフトで働いてきた期間の定めのない常用雇用の派遣労働者です。2014年にユニオンに加入し、就業規則の開示、賃金の振込手数料の会社負担化、有給休暇取得を前年度繰り越し分から使用することなど、交渉によって労働条件の改善を勝ち取ってきていました。この数年は大きな問題もなく就労してきました。
しかし2021年9月28日、Fさんは派遣先の課長から、9月末で派遣就労が終了することを告げられ、ねぎらいの言葉をかけられました。テクノクラフトから派遣終了の話を聞いていなかったので、Fさんは驚いてテクノクラフトに問い合わせました。
電話対応した岡社長は、自分は担当でないのでわからない、担当者から連絡させる、と話しましたが、その後担当者からの連絡はなく、Fさんが連日会社に電話しても担当者につながることもありませんでした。
9月30日にFさんは会社へ電話し、10月1日以降の業務指示を求めましたが、岡社長からは回答がありませんでした。Fさんは指示がないのであれば10月1日は会社へ出勤すると伝えたところ、岡社長からはわかりましたとの返答がありました。
10月1日、Fさんが会社へ出勤したところ、事務所の扉には鍵がかかっており、他の社員が出勤してくる気配もないので、会社へ電話をしてみたところ、岡社長が電話に出ました。
その後事務所から出てきた岡社長から、コロナの関係でリモートにしているとのことで、次の指示が出せるようになるまで在宅で勤務をするように指示がありました。勤務時間については、派遣先で行っている時と同様に、稼働時間報告書を月末に会社へFAXで送付するように、とのことでした。
Fさんが在宅勤務中の業務内容について尋ねたところ、具体的な指示はありませんでした。
●ユニオンから要求書を無視
こうした会社のいい加減な対応に対して、10月4日にユニオンから要求書を送付し、派遣終了直前になっても会社からその連絡がなかったことの説明、在宅勤務中の賃金は通常出勤したものとして支払うこと、早急に合理的な就労先で就労させることなどを要求し、書面で回答するよう申し入れました。
ユニオンの要求に対して、会社は期日までに何の連絡も回答もせず、ユニオンからの再三の連絡に対しても、言を左右してまともに対応しようとしませんでした。
そのため、11月1日、ユニオンはFさんとともに会社に出向き、この間の対応について抗議するとともに、団体交渉の開催を申し入れました。そしてその場でのやりとりの中で、11月4日に会社において団体交渉を開催することになりました。
●団体交渉を開催
11月4日の団体交渉では、会社の都合で就労できない期間についての賃金等の支払いについて話し合うとともに、会社からは、現状次の派遣先を見つけるのが困難なため、解決金を支払うことによって退職前提で解決をしたいとの提案がありました。
ユニオンからは、退職前提の解決の場合、退職理由は会社都合とすることを求め、解決金についても具体的に提案しました。
会社は、解決金の支払いは分割でないと厳しい、弁護士に相談して11月末までに回答することを約束しました。
その他、ユニオンから退職金規程の有無の確認、その開示について申し入れ、会社は2021年11月12日までに、ユニオンに連絡することを約束しました。また、退職日については、会社は11月4日(団体交渉日)付退職を提案しましたが、ユニオンは解決に合意した日とするなど、あらためて交渉の上決定することを求めました。
●団体交渉での約束を無視
しかし、その後、会社からは期日までに退職金規程の有無等の回答がなく、ユニオンから再三連絡して11月16日になって回答がありました。
またその中で、団体交渉においてユニオンから具体的な提案をしたにもかかわらず、解決金を支払うことで解決したいのでユニオンとして要求を出してほしいと述べたり、すでに知っているはずのユニオンの連絡先を教えてほしいなど、ふざけているのかと思わざるをえないような発言が再三ありました。
そのためユニオンからは11月22日付で会社宛に文書を送付し、団体交渉での確認事項を知らせるとともに、団交での約束のとおり11月末日までに回答することを念押ししました。
しかしながら、会社からは11月末日までに回答がありませんでした。ユニオンから回答を求めて連絡しましたが、岡社長は、ユニオンから11月22日付で要求をFAXで送っているにもかかわらず、またも要求をFAXで送ってほしいなどと述べるなど、この間の経緯を全く無視したでたらめな対応を繰り返しました。
●再度の団体交渉申し入れ
こうした会社の対応を受け、12月2日、ユニオンは再度会社宛団体交渉申し入れ書をFAX送信するとともに、会社を訪問し、会社がFAXを受け取ったことを確認するとともに、必ず期日までに回答するよう申し入れました。
会社からは12月8日に、弁護士と団交日程について調整しているので確定しだい連絡するという趣旨のFAXが送られてきました。ユニオンからいつまでに連絡をもらえるのか確認したところ、12月16日までに連絡・回答するとのことでした。
●テクノクラフトは誠実に対応しろ!
しかし12月16日になってもまたテクノクラフトから回答はありませんでした。
ユニオンから連絡すると、岡社長はまたもや回答をはぐらかし、今度は12月23日に回答するなどとその場を取り繕う言動に終始しました。
こうしたテクノクラフトの対応に対して、名古屋ふれあいユニオンは強く抗議し、必要な対応を行うことを表明するとともに、早急に団体交渉を開催し問題解決をはかるよう、再度団体交渉の申し入れを行いました。
今後再度直接テクノクラフトを訪問し、団体交渉で回答するよう求めていきます。
テクノクラフトはこの間の対応を謝罪し、誠実に対応しろ!
早急に団体交渉に応じて、問題の早期解決をはかれ!

